「家事ラク」リフォーム特集| リフォーム・リノベーションの際には必ずチェック。女性設計士が提案する、毎日の家事がグッとラクになる20のポイント。

2024.10.01 blog

私たちHOME PLUSのご提案するリフォームプランで大切にしていること。それは、毎日の家事がグッとラクになること。名付けて『家事ラクリフォーム♪』設備や素材選びから色合わせ等など、女性(主婦)目線で、細かいけれどとっても大切なリフォームのポイントをまとめてみました。ズボラだけどもキレイを保ちたい!そんな方向けのレポートです。

 

【お部屋共通】

|お掃除いらずの「ダウンライト」

ペンダントライト(吊り下げる照明器具)は傘に埃がたまりやすいもの。器具も黒系の色だと特に埃が目立っちゃいます。そこでおススメは「ダウンライト」です。壁にスッポリと埋め込まれるダウンライトは埃がたまりにくくてお掃除もとってもラクちん。(ほぼお掃除いらず)しかもスッキリシンプルでデザイン性も◎。
さらに電球は「交換型のLED」を。交換型のLEDならご自身で交換OK。商品代はちょっと高くなるけど、ランプ交換不可の器具だと交換時に電気屋さんに依頼することになるので長い年月を考えるとランプ交換型がベスト。

写真:KOIZUMI

 

|水にも強い「ビニール系」床材3種

床のリフォームには無垢のフローリングよりも「ビニール系」の素材が家事ラク度が高めです。代表的なビニール系床素材といえば「クッションフロア」「長尺シート」「フロアタイル」の3つ。それぞれの特徴がありますので、ご予算や効果に合わせてセレクトしましょう。

 

「クッションフロア」

その名の通りクッション性に優れ、滑りにくく足音防止にもなります。標準的なトイレや洗面所の大きさなら継ぎ目なしで貼れるので継ぎ目に汚れや匂いが入らないのも嬉しい。水廻りリフォームに適しています。

写真:SANGETSU

「長尺シート」

クッションフロアシートと見た目は似ていますが、クッションフロアシートより弾力が強くて傷が付きにくい。水に強いのはもちろん、重いタンスを置いても跡が付きません。その分クッションフロアよりもちょっと割高。

写真:SANGETSU

「フロアタイル」

表面が硬くて耐候性に優れていておしゃれな風合いのものが多いのが魅力。匂いなども染み込みにくいんです。難点は寒い時期にひんやりと冷たく感じることや、剥がしにくいので既存の上に上張り施工や下地からやり替えが必要な場合もあるので将来的なリフォームはコストUPしちゃうかも。

写真:SANGETSU

 

|一石三鳥の効果があるペアガラス

冬場にいや~な結露は、窓を「樹脂サッシのペアガラス」に取替リフォームすることで結露しにくくなってカビも抑えられる効果が。ガラスのお清掃がほんとにラクになりますよ。さらにペアガラスは断熱効果もかなりあって、空調の温度がすぐに快適な温度になり熱も逃げにくくなるので省エネ効果も期待できます。あと防音効果も嬉しいポイント。ピアノ等楽器演奏やお友達の集まりでわいわいしても外に音が漏れにくい。今、国からの補助金もあるので工事する価値は大きいですよ。申請方法などお気軽にご相談ください。

 

【浴室】

|ユニットバスは「淡い系」カラーでお掃除のストレスフリー

ユニットバスの色選び。特にズボラさんにおススメは「淡い系」の色合いです。黒や紺といったダーク系はホテルライクでカッコいいけど、水道水のカルキや石鹼かすが結構目立っちゃうからお掃除の手間が増えてしまうんです。

写真:LIXIL リデア

 

|浴室のカビ対策に「暖房乾燥換気扇」

ユニットバスには「暖房乾燥換気扇」を入れましょう。5万円~10万円位の価格帯が主流。暖房乾燥換気扇というと洗濯モノを乾かしてくれる機能をイメージしがち。でも、それ以上にユニットバス自体を早く乾かしてくれる乾燥機能がポイント。お掃除を大変にさせるカビをしっかり抑制してくれます。毎日「最後の人が水を拭きあげて…」なんて大変なことですから。

写真:高須産業

 

浴室の家事ラクと言えば、排水溝のヘアキャッチャーも一般的なプラスチックよりもステンレスにすることでぬめぬめになりにくい。あとユニットバスも天井埋め込みのダウンライトがおすすめです。

 

 

【トイレ】

|お掃除楽々のトイレ選び

トイレの便器選びでお掃除のしやすさを重視するならやっぱり「タンクレス」タイプのですね。しかもおしゃれ。タンクがないので裏側までささっと掃除できます。もう一つはタンクレストよりリーズナブルな「シャワートイレ一体型」。タンクと便座の隙間が無く、便座を上げて掃除できるような構造にもなっているのでお掃除がかなりラクになります。どちらにしても「フチなし」形状のタイプを選びましょう。従来の「組み合わせ型」のトイレに比べると驚くほどお掃除がラクで時短になりますよ。

写真:TOTO

写真:TOTO

 

|紙巻器は「ダブルタイプ」をチョイス

紙巻器も「ダブルタイプ」にすれば取替しなくてももう一つがあるので便利です。ペーパーや生理用品、掃除グッズを「収納」する部分を一つ設けてあげるのもトイレリフォーム時のポイントです。棚板だけより扉がついていた方が埃の心配が少なくて済みますよ。ちなみにズボラな私は、紙巻器ダブルタイプに加えてトイレットペーパーの4倍巻!最強です(笑)

写真:TOTO

 

|トイレに「換気扇」はマスト

トイレ内の窓を開けて換気するよりも「換気扇」で常に換気しておくことで外部からの埃が入りづらくなるので掃除がラクちん。匂いもつきにくいし湿気もこもりません。カビや結露対策にも。(換気扇には埃がつくのでたまには掃除が必要ですが)人感センサーや、決めた時間でオンオフを自動でできるタイマー付きにすることもできます。

 

【キッチン】

|キッチンの吊戸や食器棚の上部はすき間をなくそう

キッチン内の埃は油が含まれたものになるためきれいにするのがほんとに大変。下手にすき間があると埃の温床になるので「天井フィラー(すき間をふさぐ板)」や下がり天井などで塞ぐのが吉。

写真:TOTO

 

|調理器具を出しっぱなしで調理の時短

電子レンジやトースターの調理家電だけではなく「フードプロセッサー」や「ハンドミキサー」などの機器も常に手の届くところにおいておけば調理の時短に。あえてモノをしまわず魅せるキッチンリフォームのデザイン(設計)がおススメ。露出がちょっと気になる方は収納スペース前に半透明の別戸をつけるなんて裏技もありますよ。その都度収納棚にしまっていたり動かさなければいけないと、せっかく気に入って買った器具が結局しまったまま・・・なんてもったいないですよね。調理の時間はより短縮して、より楽めるようになります。

写真:南海プライウッド(フリモシリーズ)

 

|「冷凍庫」の置き場所を考えましょう

冷蔵庫以外に単体の「冷凍庫」を一つがあるととっても便利。(もちろん冷蔵庫の置き場もしっかり適切な場所に確保しましょう。)ボリューミーなお買い物を楽しまれるコストコ大好きさんは特に、です!あとは「ゴミ箱スペース」もご自身の導線に合わせてしっかりと考えましょう!システムキッチンには流し下や家電収納の下にゴミ箱スペースを設ける(設計)が理想的。

写真:三菱電機

写真:KEYUKA

 

|洗い物をラクにする我が家の「食器洗浄機」ルール

「食器洗浄機」のイイところはお皿を洗ってくれるだけじゃなく、素手では触れないくらいの超高温で洗うため手洗いより衛生的なんです。ちょっと難点なのはお皿をセッティングするのが面倒なところ・・・。そこで、我が家で実践している方法は家族各自にやってもらうこと!自分の使った皿だけならものの数秒の手間ですから。機械の性能もどんどん進化していますが、家族の協力でより家事ラク生活を。

写真:三菱電機

 

|コンロ選びはIH?それともガス派?家事ラクさんはIH一択です

IHクッキングヒーターの清掃性は抜群!フラットなので吹きやすいく、油などの汚れも調理後や調理中にささっと拭いてしまえば落ちやすい。揚げ物の時もキッチンペーパーを敷いて調理するとガラス面に油がつかないので、後片付けがラク(実際私もIHを使っています)直火ではないため廻りの空気を熱くさせないので、ガスコンロより涼しく調理できるのも嬉しいですね。

 

|レンジフードは「フィルターレス」または「洗えるレンジフード」

「フィルターレス」または「洗えるレンジフード」なら年末年始の大掃除が格段にラクに。できれば安いレンジフードではなく中級品以上のものを採用した方が後々の満足度は高いです。色は黒系は油のついたレンジフードに埃がつくので避けた方がいいですね。

写真:クリナップ

 

|キッチンの蛇口はノズルがでてくるタイプを。

キッチンの蛇口はノズルがでてくるタイプ(シャワーヘッド)にするとシンクの掃除のときにコップを使わなくても良いし、大きな鍋を洗う時もシャワーのように洗えるのでラクラク。あと、コンロに鍋を置いたままお水を汲めるのも嬉しい。一度使ったらやめられませんよ。キッチンもシンクとカウンターの継ぎ目や凹凸がすくなくなっているものを選べば、汚れがたまりにくくカビも生えにくい。キッチンのお掃除はささっと時短、さらにいつでもキレイを保てます。(お水にこだわる方は浄水器付のタイプもありますよ)

 

|「収納棚」の奥行き(サイズ)はよーく吟味して!

奥行きの大きい棚の方が収納量UPだと思いがち。でも、実際に使っていると深すぎて使いにくいなんてことが多いんです。特に「食品庫の棚」は浅めの方が使い勝手が断然イイ。賞味期限すぎの物が奥にずっとたまっていたり、最後にいつ使ったかわからないキョロちゃんのかき氷機?などが置きっぱなしになってたり。
「収納扉」も天井のてっぺんまで高いと上まで収納したものが取り出しやすくなります。(押入の枕棚などは襖が低めなので取り出しにくいです。)

 

【リビング】

|リビングには「リビング収納」がとっても便利。

リビングでは「リビング収納」をつくるとほんとに便利。お掃除グッズをしまっておけばすぐ取り出せて、他の部屋に取りに行く手間が省けます。お掃除ロボットやコードレス掃除機の置き場もすべてここにIN。お部屋もスッキリ、気分も快適です。

 

|リビングの一部にマグネット壁

リビングの一部にマグネットが取り付けられる専用の壁面(マグネット壁)があると◎。学校のお知らせや提出しなければならない資料も貼っておけるので資料が迷子になりません。マグネット仕様なら画鋲も不要で小さなお子様がいらっしゃっても安全です。

 

|お掃除ラクラク、テレビの「浮かせる収納台」

リビングのテレビ台は「浮かせる収納台」を採用することで掃除がラクに。見た目にもおしゃれでインテリアのこなれ感が高いです。ただ一般的な置き家具よりもだいぶ費用高め。家具の模様替えが安易にできないリスクも。リーズナブルに解決したい場合はテレビを壁掛けにして、下に棚を設置してあげるのがgood。壁の補強や配線などはご相談。

写真:WOODONE

|以外に重要。TVアンテナのコンセント位置

家事ラクリフォームの設計でとっても重要なのが、TVアンテナの差し込みやコンセントの位置。電化製品のコードが床に転がっているだけで掃除機をかけるのにコードをどかす手間が発生してストレスですよね。TVの位置が変えられるように2ヶ所にTVアンテナ差し込み口を設けることもおススメですよ。今はインターネットが当たり前の時代、モデムやWi-Fiの置く位置もしっかりと決めていきましょう。

ページTOPへ